介護が必要になった場合、子供達の家で世話になる、在宅で介護サービスを利用しながら暮らす、高齢者施設に入所する、元気なうちから高齢者専用賃貸住宅や高齢者向けの分譲マンションに居を移し、万が一のことがあった場合には介護サービスの手を借りながら暮らせる環境を、事前に準備するなど、選択肢はいろいろとあります。しかし、こうした準備が間に合わないケースもあります。脳梗塞や心臓病によって、急性期病棟に入院した場合、回復期のリハビリやその後の暮らしの場をどこにするか検討する必要があります。今は療養型病床がその後の療養や介護を考えるつなぎの役割を果たしていますが、今後病床数の大幅な削減によって難しくなると思われます。
長い間住み慣れたところを離れることなく、介護が必要になった場合にも面倒をみてもらえる居場所に暮らしたい、誰にも迷惑を掛けないで安心できる住まいを手に入れたい。
人生の最期をどのような形ですごすべきなのかを考える機会が必要です。
「終の棲家」という大きなテーマを目先の対応策ばかりにとらわれないで、時間がかかっても、本人が「どのような暮らしをしたいのか」この視点に立ち返って考えるべきです。自分達の老後の生き方をどのような形で選択するのかが大事です。
そして、介護サービスを提供する側も、よいケアをしてあげたいと考えることはとても重要なことですが、それ以上によいケアができる雰囲気・環境をつくっていくことがより必要になっていきます。
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